ExBAS搭載温度計測システム開発
お知らせ
JAXAのExBAS紹介ページです。
https://humans-in-space.jaxa.jp/biz-lab/experiment/ef/i-seep/
概要
- 打ち上げ日:2022年2月20日
- 打ち上げ機:NG-17/Cygnus
- ミッション:実験試料の宇宙ステーション船外曝露
- 開発箇所:温度計測システム
開発内容
ExBASは、地上から持ち込んだ試料を宇宙ステーションの船外で曝露し、宇宙空間での耐性等を評価するための装置です。ExBASは、i-SEEP/SPySEと呼ばれる装置上に搭載されるペイロードという扱いで、日本の実験プラットフォームである「きぼう」の船外曝露部に取り付けられます。弊社では、ExBASのうち、試料の温度を定期的にモニタするための温度計測システムの開発を担当しました。
温度計測システムは、実際にはExBAS本体の中に組み込まれますが、アイキャッチの画像は温度計測システムのみを抜き出した写真となっています。
具体的な開発箇所は、定期的に試料の温度を取得しテレメトリデータとして上流のi-SEEP/SPySEへと送信する回路基板、それらを制御するためのソフトウェア、基板を搭載するための筐体、宇宙空間での動作の安定性を保証するための熱設計・熱解析です。
基板は1辺が約55mmで、その中にノイズフィルタ、過電流保護、マイコン、温度センサIC等の必要な機能が盛り込まれています。
限られたサイズの中に、必要な機能を盛り込んでコンパクトに収める・・・これは、宇宙開発独特の1点ものの開発(オーダーメード)だからこそできることです。
弊社では、システム開発だけではなく、宇宙機やペイロードの一部のみの開発も承っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。